高出力レーザーポインターだけではなく、レーザーは出力の低いものでも、直視すると失明の危険があり注意が必要です。使用際に必ずレーザー保護メガネをかけてください。国際機関である国際電気標準会議(International Electro-technical Commission、略称IEC)の60825-1「レーザー機器及びその使用者のための安全指針」により、レーザー機器の出力、レーザー光線の波長等による、クラス分けがなされており、クラス毎に労働衛生安全管理体制の整備が必要となっています。
国内における安全基準
・JIS(日本工業規格)
・JIS C 6801 「レーザー安全用語」
・JIS C 6802 「レーザー製品の安全基準」
アメリカにおける安全基準
・ANSI(米国規格協会)
・ANSI Z 136.1 「レーザーに関する安全な使用」
・FDA(米国食品医薬品局)
・FDA 21CFR PART1040_10and1040.11 「保護と安全のための放射線規制法」
クラス分けと制約条件(上記JIS C 6802の平成17年改訂を元にしたクラス分け)
クラス1
合理的に予見可能な運転状況下で安全であるレーザー。どのような光学系(レンズや望遠鏡)で集光しても、眼に対して安全なレベルであり、クラス1であることを示すラベルを貼る以外は特に対策は要求されていない。
クラス2
可視光のみに規定され、眼の保護は「まばたき」などの嫌悪反応により行われることによりクラス1なみの安全が確保されるレーザー。
クラス1M
合理的に予見可能な運転状況下で安全である302.5 – 4000nmの波長範囲の光を放出するレーザー。光学系で覗かない限りは安全なレベルである。このレベルの光を屋外に放射することは、望遠鏡等を覗いている人がいないとは言えないので危険と考えるべきである。つまり屋内などの使用条件が限定された場所でのみ安全なレーザーとみなすべきである。
クラス2M
可視光のみに規定され、眼の保護は「まばたき」などの嫌悪反応により安全が確保されるレーザー。光学系で覗かない限りは安全なレベルである。
クラス3R
直接のビーム内観察は潜在的に危険であるが、その危険性はクラス3Bレーザーに対するものよりも低いレーザー。製造者や使用者に対する規制対策がクラス3Bレーザーに比し緩和されている。クラス1あるいはクラス2のAELの5倍以内である。鍵やインタロックを取り付ける必要がない点で、その上のクラスとは異なっている。
クラス3B
連続発振レーザーで0.5W以下、パルスレーザーで10~5Jm/m~2以下のもの。直接見ることは危険なレーザー。直視をしなければ安全なレベル。鍵やインタロックを取り付ける必要がある。使用中の警報表示等が必要。
クラス4
散乱された光を見ても危険なレーザー。皮膚に当たると火傷を生じたり、物に当たると火災を生じたりする恐れのあるものを含む。出射したレーザービームは必ずブロックする等の対策が必要。鍵やインタロックを取り付ける必要がある。使用中の警報表示等が必要。
どんなレーザーポインターでも危険性がありますので、以下の行為は絶対しないでください。
・人や動物に向けて照射しないでください。
・他人の住居や会社に向けて照射する等、人の迷惑かけるような行為はしないで下さい。
・車や飛行機といった乗り物に向けて照射しないでください。
・必ず幼い子供の手の届かない場所に置いてください。万が一のため、子供には触らせないで下さい。
・使用しない時には電池を抜いて下さい。
・レーザーポインターの使用は自己責任でお願いします。当方では一切の責任を負えません。
ビーム色の比較
明るさ:グリーン>レッド>パープルブルー
価格:レッド<グリーン<パープルブルー
熱フォーカス機能(点火):グリーン<レッド=パープルブルー
安定性:グリーン<レッド=パープルブルー(グリーンライトは天候に大きい影響され、寒い環境に予熱する場合もある)
緑色レーザーポインターは一番明るいですが、熱フォーカス機能が一番強いのはレッドレーザーとパープルブルーレーザーです。